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mark01 映画:「キング・コング」


監督: ピーター・ジャクソン
出演: ナオミ・ワッツ、 エイドリアン・ブロディ、 ジャック・ブラック
原題: KING KONG
制作: 2005 ニュージーランド/アメリカ

評価: ★★★☆☆

この作品は数日前に見ていたんですがなかなか感想を書けませんでした。えっと…悲しかったから。動物ものと言っていいのか解りませんが弱いです^^;昔、「ハチ公物語」も「キタキツネ物語」も先の展開を恐れて観ることが出来なかった記憶があります。本作品も映画館で号泣しましたね。いやぁ、息子連れだったので泣き顔は見せたくなかったんですけれどね…茶化すので^^;
そうだった…私の観られないものは「オカルトもの」「スプラッターもの」「暴力もの」「動物もの」だったはず…。などといってももう遅い。観てしまったのでね。

単純に「悪は亡びる」という構図ならばパチパチと手を打って終われるわけですが、コングは悪くないじゃん? エイリアンだってプレデターだってだいたい性格の悪いヤツからやられていくから、まだ観ながら不条理を納得していけるんですが…これにはそういう定説のようなものは有りません^^;良い人が本当にあっさりお亡くなりになって、子供の手を取りながら私自身がとても空しくなって最後はもうコングに群がるお馬鹿な民衆達が全員「悪」に思えてうら寂しくなっちゃったわけですね…
そういう後半部分をカモフラージュするがごとくウイットに富んだ台詞回しで結構笑わせてくれる前半は私はなかなか好きでした。コングが出てくるまで1時間以上も有るのが退屈だったというご意見も有るようですけれどね、あの部分でピーター・ジャクソン監督はコングの「敵」である民衆を上手に描いていたと思ってます。こういう時代だからコングは生きられなかった。彼自身が納得したいように思って作ったような気がしたなぁ…

しかしこれ、原作も読んでみようかと思ってます。今更な古い作品ではありますけれどスカル島のダーウィンの進化論を全く無視した空想空間を1933年版の監督のメリアン・C.クーパーと原案者エドガー・ウォレスがどう作り上げていったのかとても興味が出てきました。今回それをまたピーター・ジャクソンがもう一つイメージを捏ねくり回したのでしょうからそのへんをコンペアしてみたい訳ですね^^はい。いやぁ単純に1933年版「キング・コング」を観るだけではSFX技術の違いからお話にならないだろうからダメですよ。だから私だったらどうするっていう観点でピーター・ジャクソンと対決してみようかと(笑)そんな更なるイメージを広げさせて貰ったスカル島であります^^

さて、本作の重要どころのアンについてはコングと恋をした訳じゃないのでしょう。だって最後エイドリアン・ブロディと抱き合ってましたから、これが最初に彼女の台詞にある「真実の愛」って事でしょう?そうなると何だろうとやっぱり考えますよね。私はね、これは依存だと思う訳です。彼女の本能的な動物の選択行為だったんだろうって。弱肉強食の自然摂理のなかで生き残るためにはとても重要なことだったのでしょうね。それから先は愛着かな… 事実、彼女は生き残ってスカル島より首尾良く脱出に成功してますから。ちょっと強かだったのかなぁ…とか思ったりもしてます。まあ、アン役のナオミ・ワッツが好感の持てる女優さんだったのでこのへん多少は不問に伏しても良いですけどね^^これが キャサリン・ゼタ=ジョーンズとかグウィネス・パルトローあたりに演じられてたら退いてただろうなぁ…^^;

エイドリアン・ブロディもこういう2枚目の役は珍しい感じですが良い男役やってました^^
それから、監督カール役のジャック・ブラック。子供に言わせれば真っ先にコングに成敗されちゃって良いキャラなんですけれどね、なんだかそこまで憎めない。アッケラカンとこの時代を演出したような感じでした。でもね…それじゃ観てる私のほうが切なくなっちゃう。
オリジナルの作られた当時は人間のエゴをむき出しに何でもありの幼稚な時代でした。あたりまえに大人達がギラギラと大きな夢を見れた時代だったのかも知れません。だからその象徴のようにでっかいキングを生み出し征服する。
そういう意味では人間も半世紀以上もたてば進化してるんだって思えるわけです。だからジャック・ブラック最後の台詞「美女が…(ネタバレにならないようにここまでね…)」も今の時代ではもう少し襞の細かい人間像で描いてくれた台詞でないと詰まらなし響いてこないのです。ジャクソン監督の話題通りの盛りだくさんには一応の拍手は送りますが、やっぱり時代遅れの話をそのままリメイクしただけでは今ひとつ感動に手が届かなかった。そんな映画でした。

ああ…だけどスケートのシーンは幻想的で終幕までの悲劇のカンフルとなります。名場面ですね。とてもとても好きだわ。
コングもとても好き^^登場からの2時間は始終コングに対して声援送っていましたね。異種格闘技でのご贔屓を応援するがごとく常にコングサイドのサポーターだった私です^^
いやぁ、歯並びの悪い(どして?)T-レックスをねじ伏せたコングは恰好良いったらありませんでしたもの^^
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